高級時計業界では、複雑な機能の腕時計を作れるかどうかはブランド力に直結しますから、各ブランドは複雑な機能を工夫して躍進しようとしていますが、強豪を相手に躍進するのは容易なことではありません。今のハイテクの時代には、複雑時計はもう行き詰まっていて、機能的な進化は不可能だと言われていますが、そんな人の頬を打った展示会でした。
このA. Lange & Sohne(ランゲ)の超超超復雑時計は、今回の展示会で最も神秘的な時計と言われています。ランゲが招待したのは中国の5つのメディアだけで、この時計を見ることはできません。現在もその正体は解明されていませんが、わずかな手がかりから導き出された結論は、機能的には最高ではないものの、その複雑さからすると、地球上で最も複雑な腕時計といえば、メガ4を除けばこの時計しかないということでした。