クロノグラフが付いている腕時計では、二眼や三眼盤面があまりにも多いので、時計を選ぶよりはポイントが違います。モノアイ時計は、世の中に存在する時計の数が非常に少なく、シンプルで簡単ではありません。両眼や三眼クロノグラフに比べ、単眼クロノグラフは文字盤が小さくなっているため、文字盤全体がすっきりとして見えます。視覚的なごちゃごちゃ感が少なくなるだけでなく、読み取り時間が直感的にわかりやすくなります。また、モノアイの時計にはレトロな解釈を施したものや、ヴィンテージカーのダッシュボードをモチーフにしたものが多く、ややレトロなイメージが強い時計です。今日は3つのクロノグラフの中からモノアイデザインを取り入れて、時計の中でもちょっと違った遊び方をしてみたいと思います。
タグ・ホイヤーのカレラモノアイ(モデル名:CBS2211.FC6545)は、9時台のカレンダーウィンドウと、30分積算の3点ダイヤルという珍しいデザインですが、これは1968年にタグ・ホイヤーが発売した定番Dato45キュクローのデザインを元にしています。歴史的なレーシングカーに採用されていたレトロなグリーンの色合いをイメージしており、39 mmの文字盤の上には、エメラルドグリーンの放射模様があしらわれた盤面に、シルバーのロジウムメッキの針やタイムマーカー、さらには日付表示ウィンドウなどのディテールにもロジウムメッキが施されており、ディテール満点です。30分刻みのディスクは、レコード柄で装飾されており、互ロレックスコピーいに呼応しながら可読性を高めています。腕時計はカレラの象徴的なベゼルなしのデザインを引き継いで、時計の目盛りを盤面の外縁に移動して、アークミラーの作用でよりはっきりと読みます。古典の再解釈とオマージュの過程で採用したレトロ風のGlassboxドーム鏡は、丸みのある一体感がいっそうレトロな意味を持っています。内部にth20-07ムーブメントを搭載しており、バック越しに見ることができ、80時間のパワーリザーブが可能です。